StylingPro(インテリアのプログループ)に所属しているおかげで、勉強会や関連セミナーに出席することが多い。
受講者として私は、けっこう良い聞き手だと思っている。
有名、無名、ブランド志向まったくなし、興味をもってきく。
「私は聞いてますよ。あなたの発信を受信中。」というメッセージを送りながら。
慣れている講師は、何人かの受信者の顔を確認しながら、話しているのがわかる。
発信と受信のバランスがとれているほうが、話し手も聴き手も気持ちが良いし、会場の雰囲気もよい。
ときには「お言葉ですがぁ、はたしてー?そうですかぁー?」というメッセージを送ることもあるけど。
1対多数、ステージと客席に距離があっても、セミナーはコミュニケーションだ。
アイデアを見せる
セミナーを聞きにくる受講者は、業種もキャリアも年代もいろいろ、
企画側、講師は、どこにターゲットを絞りしゃべるかがむずかしいところだ。
が、そのタイプを大きくわけると、
1.そのままずばり模範解答や方向性を求める、自分であまり考えたくないタイプ
2.講師の考え方やセミナーの内容、構成を通して自分で考えたいタイプ
にわかれる。他にあらさがしにくるタイプも?(これは論外)
考えるクセのある私は2のタイプ。
だから、アイデアのないセミナーは正直いって面白くないし、
いくらプレゼンソフトでカッコつけても、美しい画像満載でも、結局、記憶に残らない。
だが、その道のプロならではのアイデアが提示されたときは、
オォー、よくぞ教えてくださいました!と感激する。
元サッカー日本代表監督オシム氏は「走れ、走れ」と同時に「アイデアを見せろ」という。
ファンタジスタにはアイデアが必須なのだ。
さて、
この夏、StylingPro(以下Sプロ)企画のセミナーで講師のひとりを務めた。
テーマはインテリアファブリクス。そこにアイデアはあったか?
今回のファブリックセミナーは、じつは私にとっては3回目の企画になる。
メンバーに向けての第1回目は、とにかく張りきってファブリックの知識を披露した、
どちらかというと、テキスタイルの企画者目線のセミナー。
インテリア業のメンバーにはたぶん、ふーん、よく知ってるね。それで?だったと思う。
その後、’若手勉強家’から(Sプロでは勉強熱心な若手、中堅をこう呼ぶ)
ファブリックをどう選ぶか、使うか、この生地は何?といった質問をうけるようになり、
なるほど、インテリアと繋げなくちゃ意味がない、と思い至った。
そして2回目は、’使う’という視点から、
ステップ1~7の切り口で、そのために必要な知識はコレ!という構成にした。
セミナー形式は実際にファブリックのサンプルを切ったり貼ったりする、ワークショップスタイルにした。
結果、内容は盛りだくさんだったが、楽しいと好評だった。
そして、3回目のセミナーは、メーカーさん主催、Sプロ企画による、いよいよ外に向けてのセミナー。
2回目の内容をさらに整理し、初心者にもわかりやすい構成にした。
インテリアファブリックの施工事例もふんだんに入れ、デザイナーが自ら説明もした。
内容はベーシックなものだったが、このアイデアは伝わり、
楽しい、わかりやすかったという感想を多くいただいた。
美しく印刷されたテキストや課題用紙、きれいにカットされたサンプルが揃い、
3段階経てひとつの形に実現できたことは、ほんとにありがたいことである。
会にとっても、私にとっても実りの多いセミナーとなった。